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八ッ場ダムが治水対策として役に立ったという話について。

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建設費5000億円が投入され2010年の民主党の政権交代時の目玉政策でもあった八ッ場ダムの建設中止ですが、当時は国論を二分していました。

地域住民は反対することでお金がもらえるなどという話も出回りましたが、現在の脱原発運動と同様に脱ダム運動は大流行でしたが、2012年民主党政権の野田政権で八ッ場ダムは建設を再開させていました。

今回の台風19号の水害を試験運用段階の八ッ場ダムが守ったという美談が出回っています。

八ッ場ダムがどの程度洪水対策になるのかは疑わしい

八ッ場ダムは治水ではなく埼玉県の利水目的で作られているので本来であれば水量がある程度たまっている状態が通常なんですが、まだ試験運用段階でほとんど空だったため結果的に治水に役に立ったというわけで。

もう建設が少し遅れていたらダムもろとも決壊してすべてが水の泡になっていたでしょうし、決壊すると段階的な放流が出来なくなり土砂崩れや下流の洪水のリスクはさらに高まります。

建設がもっと早く進んでいたら利水ダムとして使用されていたので、治水効果はかなり薄かったでしょう。

結局のところ八ッ場ダムを建設したことが正しかったか間違っていたかを判断するのは難しく、結果的に運が良かっただけです。

今回は空の八ッ場ダムがうまく治水できたことは良かったですが、下流に対しての流水量を考えると効果はあったものの、それほど大きくなかったようです。

そして、ダムは山の中に作られるので、上流の洪水対策にはそれなりに役に立ちますが、山の治水にとって最も重要なのは森林の維持ですが、日本の林業は衰退産業となっていて治水機能は落ちています。

下流の洪水対策に有効なのはダムよりも川の両端を高くコンクリートで囲ってしまうことや、水門や貯水池でせき止めること、地下水脈を作ることです。

今回、首都圏での降雨量の方が多いにもかかわらず東北、長野よりも被害が小さいのは、ダムだけではなく首都圏外郭放水路のように治水、排水インフラに使っている全体の予算が違うからであってダムだけを神格化するのは間違っています。

そして、重要なことは、ダムは脅威にもなるという事です。

日本には高度成長期に作った大規模ダムがたくさん存在していて、今回の台風19号の洪水対策に役に立っていることは事実ですが、多くが老朽化していて、再整備をするだけの資金力も枯渇しているという問題があります。

もし、老朽化したダムが決壊すると、洪水対策にとってはリスクしかありません。

このようにダムで洪水対策をできる部分は限られているにもかかわらず、日本の水害対策はダムに偏り過ぎていて、今後の日本は老朽化したダムの設備更新費用に頭を悩ませることになります。

地球温暖化が今後も続くと仮定すると

今回の台風19号は観測史上最大級でしたが、この規模の台風が100年に1度のようなペースでやってくるとは限りません。

地球温暖化についてはさまざまな議論がありますが、人間が排出する二酸化炭素が原因かどうかはともかく地球の気温が高くなってきているのは間違いないです。

そして、この傾向が続くならば日本の南にある海水の温度は上昇し、温帯低気圧となり台風がより大きく頻繁に発生することになります。

今回の台風で北陸新幹線が水没したことで使用不能になるとそれだけで合計500億円の損失となり、運航再開もしばらく難しいでしょうから経済損失は計り知れません。

これは千曲川の堤防が決壊したことが原因となりましたが、なぜ決壊したかというと、投資した予算が足りなかったからか、老朽化に対して必要なメンテナンスを怠っていたからです。

このように地球温暖化によって、今後もこのような水害が頻発するのであれば、治水対策を高めると財政負担が大きく、何もしなければ被害額が大きくなります。

地球温暖化になると世界中で干ばつが起き水不足が深刻化しますが、日本は真逆の対応が求められるわけです。

そこで、日本で有り余っている水を海外の水不足の国に売って、その資金で治水対策を高めるインフラ投資を行うことや民間企業と連携して水力発電施設として運営権を売却することで資金を稼ぎダムの設備更新費用にするなど、これまでになかった日本の水資源を使って稼ぐ工夫が必要となっていくでしょう。

今回の台風19号の水害に八ッ場ダムが役に立った部分は実は小さく、目立つダムだけではなく水害対策のインフラ事業について、どこに投資すべきかを考えて、次に備えて欲しいですね。

人口減少で税収が減っていく中で水害対策費用は地球温暖化の影響で高くなっていくという悪夢から目をそらしてはいけません。

ネットの声

今のところ被害を受けた鉄道は ・北陸新幹線長野新幹線車両センター:浸水 ・JR中央本線四方津―梁川間:斜面崩壊 ・JR水郡線袋田―大子間:橋梁流出 ・JR両毛線栃木―大平下間:橋梁流出 ・上田電鉄別所線上田―城下間:橋梁落下 ・箱根登山鉄道小涌谷―宮ノ下間:土砂崩れ

「八ッ場ダム」と言えば民主党政権のあの騒動を思い出すようになったの、ここで言われてるみたいにうまいこと利用すれば民主党の功績として語られるはずのものだったのかもしれませんが、結局は「中止しようとして結局続行。なにしたかったの?」しか残っていないのが問題でしょうね…

私が八ッ場の取材を始めたのは2005年からで、当時は小泉政権。すでに工事は始まっていた。そこから民主党に政権が移るまで4年もある。自民党は何をやっていたんだ!?という問いだってある。民主党を批判しても、それはガス抜きにしかならず、問題の根本は解決しない

 

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