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アーセナルMFエジルがウイグル弾圧批判で中国でアーセナル戦放送中止。

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サッカーの英アーセナルのメスト・エジル選手が、13日、東トルキスタン(いわゆる新疆ウイグル自治区)における中国政府のウイグル人弾圧を批判するコメントを自身のSNSに投稿したことに対して、中国国営中央テレビは、きょう(16日)未明に放送予定だったアーセナルの試合中継を中止し、別の試合に差し替える対抗措置を取りました。

誰も味方がいないエジルと言論の自由の概念がない中国

元ドイツ代表でアーセナルで活躍するエジル選手はトルコ系ドイツ人でイスラム教徒です。

2018年、ヨーロッパで独裁者として批判されている(日本でいう金正恩的扱い)のトルコのエルドアン大統領とツーショット写真を取って、ヨーロッパで問題となりました。

ドイツ代表でも国家を歌わないという批判もあって、ドイツのホームで代表戦を行ってもエジル選手がボールを持つとブーイングが出る状態でした。

欧州メディアの大バッシングの中で迎えたロシアワールドカップでは10番を背負いドイツ代表として出場しましたが、まさかのグループステージ敗退。

エジル選手はドイツで戦犯扱いされ、ドイツ代表を引退していました。

このような経緯はヨーロッパにはびこるイスラム教徒への偏見とドイツにはびこるトルコ系移民への偏見がエジル選手をマイノリティとしてのアイデンティティに押し込んでいきます。

エジル選手が同じトルコ系イスラム人で今は中国に統治された元東トルクメニスタンのウイグル人にシンパシーを感じるのは自然なことといえるでしょう。

そんなエジル選手が

「コーランが焼かれ、モスクが閉鎖され、イスラム神学校が閉校させられ、聖職者たちが次から次へと殺され、兄弟たちが強制的に収容施設へ送られている」

とツイートし、中国政府による新疆ウイグル自治区のイスラム教徒らへの弾圧を非難しました。ウイグルに住むイスラム教徒の7%にあたる約100万人が再教育センターに収監されているともいわれています。

現在の新疆ウイグル自治区の面積はその半分以下の166万平方キロであるにもかかわらず、ウイグル人の収容施設数は450ヶ所以上でナチス時代のドイツの10倍近くにも及んでいます。

さらに、2019年2月9日、ウイグル人の著名な民謡歌手でドタール演奏家のアブドゥレヒム・ヘイット氏が“再教育キャンプ”で拘束中に死亡。

在外ウイグル人の間で自分の身内に安否不明者がいることをSNS上で呼びかける“#Me Too運動”が拡大しました。

中国側は、行方不明者家族からの問い合わせに対して、「“過激思想ウイルス”に感染したため、軽い病が深刻化しないうちに治療が必要だ」との説明しています。

つまり、イスラム教は過激思想ウイルスだというのが中国政府の立場で思想の変更を強要していると言っているようなものですが、信教の自由も表現の自由もまったく守られていません。

中国サッカー協会も「極めて大きな憤りと失望」を表明して、国営中央テレビ(CCTV)は16日未明に放送予定だったアーセナルの試合中継を別の試合に差し替えました。

プレミアリーグは中国で2019年から2022年にかけての放映権を7億ドル、日本円で約765億円で販売。

非常に収益性が高い市場となっているからか、所属クラブアーセナルは「彼が表現した内容は完全にエジルの個人的な意見」とし、サッカークラブとして政治に関与しないという原則を守っているとコメントして、エジル選手を一切かばいませんでした。

日本企業KONAMIのウイイレがエジル選手を削除

あくまでも中国版のウイニングイレブンでの話ですが、この事件のあとにアップデートされたデータからはアーセナルのチームの中にエジル選手はいませんでした。

中国メディアの環球時報は、アーセナルがエジル選手を放出すべきだとも報じています。

ヨーロッパにも中国にも居場所がないならJリーグに来てくれ!と言いたいところですが、KONAMIの対応を見る限り残念ながらJリーグがエジル選手を呼ぶことも難しいかもしれません。

Jリーグは中国での放映権契約を今年更新したばかりで、その額は10億円以上ともいわれています。

エジル選手を獲得して、またこのような発言をして中国の契約を無かったことにされかねないリスクを考えると、獲得に動くJクラブはないかもしれません。

普段、言論の自由が大事と主張しているリベラル勢力は中国のことになるとだんまりを決め込むのは、日本でもヨーロッパでも同じようです。

日本では憲法で言論の自由が保障されていますが、中国政府にはそのようなものはないですし、いまやネットで国境を超えて言論の自由に国家権力が規制をかけることができます。

エジル選手に対しての中国の国営メディアの過剰批判ややKONAMIの忖度も、どちらかといえば中国という国の不気味さを増長させている気もしますが、そこまでしてでもウイグル、チベット弾圧問題は言及されたくないものなのかもしれません。

真相はいまだに闇の中。

ネットの声

え、これ流石にやばくね?
エジルがウイグル人について発言したから中国のウイイレからエジル削除だって。
いや、KONAMIって日本企業だよね?
いつも楽しく遊ばせてもらってるけど、これは納得いかない。

中国に逆らう者は、「消」されるらしい。

エジル選手のコメントは世界のイスラム教徒のサッカーファンには衝撃的に届いたのではないか。
私はこの先を期待して見たい。放映中止や、ウイレレ削除になった事でムスリム以外のサッカー選手、中国含む全世界のサッカーファンに「異常な事が起きている」と認識されるきっかけになったから。

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