スポーツ

天皇杯はヴィッセル神戸が優勝。大規模投資が実ったヴィッセル神戸と限界が見えた鹿島アントラーズ

投稿日:

天皇杯の決勝が元日に行われ、ヴィッセル神戸が鹿島アントラーズに勝利。クラブ初タイトルを獲得しました。

試合内容は2-0のスコア通りヴィッセル神戸に分があったことで、優劣がはっきりした試合となっています。

ショッキングなのは、鹿島アントラーズは国内20冠の常勝軍団といわれていて、ヴィッセル神戸はクラブ創設で初めてのタイトル獲得だったことです。

1993年にJリーグが開幕したときからブラジル代表のレジェンド・ジーコを招聘して一貫したブラジル路線で強化を図りJリーグの強豪であり続けた鹿島アントラーズ。

1995年にチームが発足して練習初日に阪神淡路大震災が起こり、大損害を被り何度も経営危機を迎え、J2にも降格しながら楽天の三木谷オーナーがチームを救ってここまでチームを牽引してきたヴィッセル神戸。

2チームの立ち位置はなぜ入れ替わってしまったのでしょうか?

ジーコスピリットの限界

1992年前身の住友金属に加入したジーコはすでに選手を引退した身で、監督として住友金属に加入しましたが、選手としてプレーしたほうがチームのためになると判断して現役復帰。

その後、ジーコが中心となってチームを形成していったので、選手が選手目線で教える個人戦術の積み重ねが鹿島アントラーズの強みとなり、監督が戦術を極力与えずに選手が自主的に判断するチームとなりました。

主体性に欠けることが多い日本人選手を束ねていくうえで自主性を尊重して監督が一歩引くことは安定的にパフォーマンスを出すことにつながり、鹿島アントラーズはJリーグ発足から選手主体のチームというスタイルは変わっていません。

人はそれをジーコスピリットと呼びました。

鹿島アントラーズは常勝軍団となり、主体的に判断できる逞しい選手が育つので日本代表に多くの選手を輩出。

とくにチームを固める時間の無い日本代表というチームに鹿島アントラーズの選手は、相性が良く、将来性のある選手は代表に入るために鹿島アントラーズを選びます。

高卒、大卒の選手を移籍金がかからずに獲得できる特殊なシステムを持つ日本の育成システムの中で、有望学生を0円で獲得して代表まで育てる鹿島アントラーズシステムが完成していきました。

しかし、このシステムはもう限界に来ています。

2016年にクラブワールドカップで準優勝を果たし、決勝でレアルマドリードと激闘を演じた鹿島アントラーズの名前は世界にとどろき、鹿島アントラーズの選手は若手の段階で有望選手が海外に引き抜かれる事例が相次いでいます。

2017年に柴崎岳、金崎夢生、2018年に植田直通、安西幸輝、昌子源、2019年は鈴木優麿、安倍裕葵がヨーロッパに移籍しています。

また、ホームタウンの鹿島市は人口10万人以下の小規模都市ですから、観客動員数も良くて現状維持。

ユースの有望選手もなかなか集まりにくいという立地で鹿島アントラーズの優位性が失われてきています。

今回の天皇杯はこういった選手流出の流れに加えて選手中心のマネジメントの限界を露呈しています。

バルセロナ化を掲げるヴィッセル神戸は、ジーコだけを連れてきた鹿島アントラーズとは違って、イニエスタ選手だけではなく育成年代の監督やチームを支えるスタッフまでバルセロナ出身でチーム同士が提携関係にあります。

チーム戦術で鹿島アントラーズはヴィッセル神戸に敵いませんでしたし、個人能力でも海外に主力が毎年移籍するチームでは対抗できずに完敗を喫しています。

敗戦後、鈴木満強化部長はジーコ流の限界を認めて、ヨーロッパのトレンドを取り入れるとコメントしており、25年の伝統をいじることに踏み切ろうとしています。

ジーコテクニカルディレクターにとっては自身の哲学を上書きしていく必要に迫られたということですね。

ヴィッセル神戸ついに栄冠

2004年、累積赤字42億円のヴィッセル神戸を救い営業権を獲得した三木谷オーナーは、時に現場介入でチームを混乱させる要因となっていたとサポーターからは、見られており多額の投資に見合った結果を出すことが出来ないチームに対してサポーターもオーナーもどこか冷ややかなムードが漂っていました。

2017年に楽天が経営権を取得して三木谷オーナーと楽天の両輪でチームの変革を進めると2018年にはイニエスタ選手の獲得に成功しバルセロナと業務提携。

2019年、前半戦は下位に沈みながらも後半戦に盛り返し天皇杯を制しています。

いよいよ資金力だけではなく結果も出始めたヴィッセル神戸はアジアチャンピョンズリーグ出場権を獲得。

アジアをマーケットにしたさらなる改革ができる土壌が整いました。

今シーズン96億円だった予算規模は来シーズンは100億円を超えるでしょう。

鹿島アントラーズはここ数年で50億円規模から70億円規模に増やしましたが、100億円規模のヴィッセル神戸には対抗できず住友金属からメルカリに運営権を譲渡しています。

この2チームはフロントが積極的に改革している姿勢があって面白いですね。

今度もJリーグの注目株であることに間違いありません。

浦和レッズは・・・。

ネットの声

ヴィッセル神戸が天皇杯優勝し、さすが楽天のパワーは凄いなと思う一方、準優勝もメルカリが経営権を握った鹿島

また、リーグ優勝は外国資本を受け入れた横浜FMで、2位はミクシィから出資を受けたFC東京

日本サッカーは既にビジネス・資本の力が大いに競技成績に影響する状態にあるのだなと思う

リーグって、シティ・フットボール・グループの横浜Fマリノスがリーグ優勝して、楽天グループのヴィッセル神戸が天皇杯優勝したけど、これって偶然だと思いますか?2020年は今までの強豪がまた復権するかもしれないけど、しないかもよ?

 

 

-スポーツ
-, ,

Copyright© ネタネタキャッチ★ , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.